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노르웨이의 숲 (ノルウェイの森/上)일상/book 2022. 3. 21. 06:21
もっと昔、ぼくがまだ若く、その記憶がずっと鮮明だった頃、ぼくは直子について書いてみようと試みたことが何度かある。でもその時は一行たりとも書くことができなかった。その最初の一行さえ出てくれば、あとは何もかもすらすら書いてしまえるだろうということはよくわっかていたのだけれど、その一行がどうしても出てこなかったのだ。あまりにも克明な地図が、克明にすぎて時として役に立たないのと同じことだ。でも今は分かる。結局のところ—と僕は思う—文章という不完全な容器に盛ることができるのは不完全な記憶や不完全な思い出しかないのだ。
—p. 18
死は生の対極してではなく、その一部として存在している。
—p. 46
「ある種の人々にとって愛というのはすごくささやかな、あるいは下らないところから始まるのよ。そこからじゃないと始まらないよ。」
—p. 141
「わたしが怖いのは、そういうタイプの死なのよ。ゆっくりとゆっくりと死の影が生命の領域を侵食して、気がついたら薄暗くて何も見えなくなっていて、周りの人も私のことを生者よりは死者に近いと考えているような、そういう状況なのよ。そんなのって嫌よ。絶対耐えられないわ、私」
—p. 142~143
彼は私たちがここにいるのはその歪みを矯正するためではなく、その歪みに馴れるためなのだと言います。私たちの問題点の一つはその歪みを認めて受け入れることができないというところにあるのだ、と。人間一人一人が歩き方に癖があるように、感じ方や考え方や物の見方にも癖はあるし、それはなおそうと思っても急になおる物ではないし、無理になおそうとすると他のところがおかしくなってしまうことになるんだそうです。
—p. 159
「とこどきあんな具合になるわね。気が高ぶって、泣いて。でもいいのよ、それはそれで。感情を外に出しているわけだからね。怖いのはそれが出せなくなったときよ。そうするとね、感情が体の中に溜まってだんだん固くなっていくの。いろんな感情が固まって、体の中で死んでいくの。そうなるともう大変ね。」
—p. 208
「これが私のもう一つの忠告ね。焦らないこと。物事が手に負えないくらい入り組んで絡み合っていても絶望的な気持ちになったり、短気を起こして無理にひっぱたりしちゃ駄目なのよ。時間をかけてやるつもりで、一つ一つゆっくりとほぐしていかなきゃいけないのよ。できる?」
—p. 210
「いつも自分を変えよう、向上させようとして、それが上手くいかなくて苛々したり悲しんだりしていたの。とても立派なものや美しいものを持っていたのに、最後まで自分に自信が持てなくて、あれもしなくちゃ、ここも買えなくちゃなんてそんなことばかり考えていたのよ。可哀そうなキズキくん。」
—p. 230~231
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