시나가와 원숭이
-
일인칭단수(一人称単数)일상/book 2020. 12. 26. 01:20
あれから長い歳月が過ぎ去ってちまった。ずいぶん不思議なことだが、瞬く間に人は老いてしまう。僕らの身体は後戻りすることなく一刻一刻、滅びへと向かっていく。目を閉じ、しばらくしてもう一度目を開けたとき、多くのものが既に消え去っていることがわかる。夜半の強い風に吹かれて、それらは痕跡ひとつ残さずどこかに吹き飛ばされてしまったのだ。あとに残されているのはささやかな記憶だけだ。いや、記憶だってそれほど当てにはなるものではない。僕らは身にそのとき本当に何が起こったのか、そんなことが誰に明確に断言できよう?—p. 22~23 「僕らの人生にはときとしてそういうことが持ち上がる。説明もつかないし筋も通らない、しかし心だけは深くかき乱されるような出来事が。そんなときは何も思わず何も考えず、ただ目を閉じてやり過ごしていくしかないんじゃないかな。大きな波の下をくぐり抜けるときのように。」—p. 46 「人生..